博多で、友人に誘われて映画「キャシャーン」を見た。
とにかく痛かった。何が痛いって、今まで映画を何回か見てきたが、見終わった後マッサージ店に急行し30分マッサージしてもらわないといけないほど肩や腰が凝ったなんて経験は初めてである。
要するに、映画代のほかに3000円のマッサージ料まで余計にかかってしまったのだ。
いったい何が痛かったを考えてみるに・・・
「とにかく全てにおいてあまりにも過剰である。」ということだろう。
・演出が過剰
・ストーリー&メッセージが過剰
・役者が過剰
・CGが過剰
・音楽・音響は「ウタダ」がかかるまでがとにかく過剰(;^_^A
一つ一つ見てみると
・演出が過剰
まぁ、CGが過剰ということにもつながるのだが、とても凝っているというのはよくわかるけれど、何でそこまでするかね、という感じで必然性がまったく見えない。
たとえば、やたらとロシヤ語やドイツ語が目に付くし、日本語もなにやら怪しげな書体(中国風をイメージか?)で書いているのだが、とにかく「なんでやねん!」という感じなのだ。
たとえば、重要な役どころの女性(もう名前は忘れた(^O^;の肖像画の上にドイツ語が書いてあるのだが、「ここは一体どこの国や!!亜細亜帝國ちゃうんか?!」と思わず関西風のツッコミを入れてしまった。
要はこのツッコミの入れすぎが、肩こりにつながるのだが・・・
ほかにもやたら数字が変化する昔の公害物質表示のようなもの(こうとしか説明しようがない(/--)/ )もあれは一体なんだ、と思うばかり・・・こんな見方をしていれば肩もこりますわな・・・
格闘シーンも、どうやら「英雄(Hero)」でも意識したのかやたらストップモーションが多く、「なんでそこで止まるねーん」という突っ込み。
「英雄(Hero)」も精緻なアクション&CGとストーリーのかみ合せがやたら悪い映画だったが、こうなるとかなり救いがたい印象になるのがとても痛い。
・ストーリー&メッセージが過剰
全体的な雰囲気は「ブレードランナー」あたりを意識しているのではないかと感じたが、とにかくストーリーやメッセージが単純なはずなのに、やたら複雑に感じさせられてしまうところがある。ブレードランナーも複雑な映画だが、それなりに見るものを流れに乗せてくれるところがあるのだが、「キャシャーン」はいいたいことは単純なはずなのに奇妙に流れが悪く、何か乗り切れないのだ。
まぁ「地獄の黙示録」的でもあるかなと思った。(うーん、こんな「偉大な失敗作」と比較していいのか?)
「地獄の・・・」の場合は複雑ではあるが、映像自体が雄弁なので強烈な印象を残してくれる。そしてこのページにもあるようにその印象を解読しようという気分にもさせられる。
しかし「キャシャーン」になると言いたいことは単純なはずなのに、わざわざスッキリ入ってこないように作っている。「おしゃべりな映像」なのに何を言いたいのかわからない、ということだ。
・役者が過剰
今が旬の、それなりのいい役者、そしてベテランをそろえているのに「そりゃないよ」という使い方をしている。
僕から見てもっとも可哀想だったのは鶴田真由。よくああいう役を引き受けたもんだ。主役と交代したほうがよかったのではないかと感じた客がきっといるはずである。
逆にやるな、と思わせたのは我らが関西芸人、宮迫くんだろう。
いろいろなところで芸達者振りを見せてはいたが、いやお見事でした!!
あとで「あれ宮迫やん」と気づかせるくらいの、いい役者になっていた。
大滝さん、これが遺作にならないように心から祈っております。
以下の2つは別項にて・・・
・CGが過剰
・音楽は「ウタダ」がかかるまでがとにかく過剰(;^_^A