2006.09.05

後藤雅洋、ジャズ・レーベル完全入門

モンクを聞いて、怠けた耳をたたき直された私は途方にくれる。さて、ジャズの何を聞こうか?そのとき導きの糸になってくれたのがこの本だ。

当然モンクの本も買ったが、そもそもジャズとはどんな音楽か、その広大さを知るにはどうすればいいだろう?
もちろんジャズマンごとの紹介書や入門書もよいだろうが、どうしても視野が狭くなってしまうような気がする。

その点、この本は「レーベル」という視点からジャズアルバムを紹介しているので、幅広いアーティストが自然に網羅されるという強みがある。

著者の後藤氏の文章は、いつも自分の視点からではあるが、妥当な姿勢でレコードを紹介してくれるのでものすごく参考になる。時には私の感じ方を合わないところもあるのだが、それも含めて自分がいまジャズのどんな部分を聞いているのか、をよくわからせてくれる。

11:10 PM in 書籍・雑誌 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.05.16

関大の生協で古本市

関西大学生協の一角で恒例の古本市があったので、以下の本を買う。

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・上野千鶴子「増補 <私>探しゲーム」ちくま学芸文庫、100円:この値段なら読んでみようと思った。(^-^;

・源田実「海軍航空隊始末記」文春文庫、250円:昭和天皇の軍事思想という最近の関心を踏まえて購入。「天皇」の描き方に関心があって。源田実氏は山本五十六の片腕山本五十六の右腕といわれた航空戦のプロで戦後は参議院議員を務めた人。

・桂米朝「米朝ばなし 上方落語地図」講談社文庫、200円:表紙を開いたらなんと米朝師匠のサイン入り!「こんなもんの価値がわからんのか!」と半分怒りながら、ほくそえんで購入。(^-^;

・吉田秀和「音楽 展望と批評 1」朝日文庫、250円:そういえばこの人の音楽論って「レコード芸術」を読んでいたときに読んで以来、まともに読んだことないと考えて。

・宇野功芳「クラシックの名曲・名盤」講談社現代新書、350円:ちょっと高いと思ったけど(^-^; どんな演奏が推薦されているのかと思って購入。ちょっと目を通したらさすがになんか癖のある選盤だなぁ(^-^;

03:27 PM in 書籍・雑誌 | | Comments (1) | TrackBack (0)

2004.09.01

「内側から見た富士通」光文社

読めば読むほど背筋が凍る本。
富士通といえば、「従業員が働かないからいけない。毎年、事業計画をたて、そのとおりにやりますといって、やらないからおかしなことになる。計画を達成できなければビジネスユニットを替えればよい。それが成果主義というものだ」という前社長2001年の発言以来、「こんなとこで働く社員は大変だ」と漠然と同情していた。
しかし、この本を読んでその内情のひどさに愕然とする。

「成果主義」については、以前に「虚妄の成果主義」という本を読んで大いに疑問に思っていたが、この日本において「成果主義」が最悪の形で導入されるとどんなに悲惨なことになるか、という実例がこれでもかという形で示されている。

特に、筆者が指摘するごとく日本的な「ムラ社会」の中に何の考えもなしにアメリカ流「成果主義」を導入すれば、それぞれの悪い部分が結びついてしまう。具体的には、「成果主義」が人事政策的に「成果」を上げるために必要な「公開原則」が、すでに成果を上げているとされる「管理職」には適用されず、多くの場合評価の基準が公開されないこと。

相対評価にすれば、人数割を合わせるために不当な評価の引き下げが行われたり、絶対評価にすればとたんに評価自体が甘くなり、「評価自体のインフレ」が起こるなど、現場にいてこそ見える欠陥が明快に述べられている。

それにしても以下のように書かれると多くの読者はドキッとするだろう。
「はっきり書くが、富士通の人事部は「詐欺集団」fraud groupである。」

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09:40 PM in 書籍・雑誌 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.07.16

ブルックス・ブラウン『コロンバイン・ハイスクール・ダイアリー』太田出版

二日間で一気に読了。「ディランは、社会に対して怒っていた。自分が向き合ってきた支配力に対して、そして、ツバを吐きかけられたり、からかわれたり、さえないやつと言われたりしなくてすむ日のなかった世界に対して、怒っていた。自分の夢は絶対に実現しないし、世界は絶対に良くならないと信じさせられてしまっていた。
これが、多くの高校生たちが共有している絶望。」267-268p

昔、ドイツの学校について同じようなドキュメンタリー作品を読んだのを思い出した。残念なことに書名が思い出せない。
学校と学生の絶望感は、大人の世界と絶望感につながっている。大人が認めようとしない大人の世界の欺瞞にたいする、傷ついた子供たちの一つの反応。

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04:44 PM in 書籍・雑誌 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.05.06

ポール・クルーグマン『嘘つき大統領のデタラメ経済』早川書房

イラク戦争に関わることが正しいかどうかと考えるときに、イラク自体が安全かということもさることながら、かの戦争を始めた人物がそもそも信用できるか、という問題を問わねばならない。

もうポーランドの大統領は「だまされた」と正直に告白している。ここのところの報道を見る限り、かの人物が信用に足る人物なのかどうかはかなり疑わしい。しかも、ここ数人の大統領のことを思い起こしてみても、あれほど自分とその取り巻きの利益を政策に反映した大統領もいないのではないか。

この本はそのあたりの事情を詳しく解き明かしてくれる。

中でもひどく気にかかる記述は、本書の最後、「ジェームズ・トービンを偲んで」と題された文章の次の一文である。

「(トービンの同僚のブレイナードは)トービンが「考える力を信じていたこと」について語っていた。そう信じることは、今日さらに困難になってきている。強力な政治的な後ろ盾に支えられた腐敗した思想が、アメリカの世論を支配するようになってきているからである。」

日本はアメリカに倣いながら、「腐敗した思想」の影響をもろに受けてはいないだろうか?憲法が現実に合わないから変えようという以前に、憲法に正面きって立ち向かっただろうか?アメリカに合わせるために憲法を変えるのならば、日本にとってそれは大きな不幸の始まりであると私には思われる。

05:57 PM in 書籍・雑誌 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.04.06

書評で納得「英語を子どもに教えるな」

市川力「英語を子どもに教えるな」(中公新書ラクレ)

4月4日、朝日新聞の書評より・・・
書評で納得できて、読む必要を逆に感じなくなってしまった。
(^Q^)

「少数の例外を除いて、多くの場合は、発音だけはネイティブ並みでも、話の中身や考える力は、日本語も英語も中途半端な「セミリンガル」になってしまう。話を組み立てる語彙や思考力が育たないからだ。」(苅谷剛彦)

日本語でも「考える力を育てるのは難しい。なんといっても何を話すのかという中身自体を持っていない子どもが多すぎるからだ。それもおそらくは、子どもに「へたに話の中身を考えられては困る」と考える大人が多いからだと私は思う。自分から見て子どもに生意気を言われても耳を傾ける辛抱強さを持つことができるか、子どもの考える力を育てられるかは、このことにかかっている。

英語だけではなく、コンピュータやインターネットの使いこなしにも同じことが言えるのではないだろうか?
いくらワープロが使えても、インターネットで調べごとができても、それを自分の力で料理できなくてはこの世を生き抜くことはできない。今年の大学の講義はこのことを伝えるべくがんばってみよう。

11:12 PM in 書籍・雑誌 | | Comments (0) | TrackBack (0)

「噂の真相」と人間の器

今回の「噂の真相」休刊記念別冊には、協力者や執筆者、それに批判などを書かれて怒っている人たち50人のメッセージというコーナーがある。

これを読んでいておもしろいのは、いやー人間にやっぱり必要なのは「懐の深さ」だなと思った次第。

批判を受けながら、文句をいいながらも「噂の真相」のよさをきちんと評価している人もいれば、「おまえやっぱりわかってねーな」という人もいて、その違いが本当にわかりやすい。
「噂の真相」という雑誌にそれだけの存在感があったのだと感じ入った。誰が何といおうと休刊は惜しいなぁ。

なかでも一番気に入ったのは「噂真」を読むは人生修行という言葉、そして渡辺淳一さま、わたしはあなたを見直しました。あなたは真の「男性自身」です!

10:23 PM in 書籍・雑誌 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.03.05

斉藤美奈子「男性誌探訪」朝日新聞社

を読みながらスタバで一服。この本で取り上げられている雑誌は一冊も読んでいない。 実は何となく「読みたくない」雑誌ばかりなのだ。だからこれで様子をみようというわけ。 「オヤジ、モテたい。以上終わり」たけで好調な雑誌というのも情けない話。 僕が読んでる「男性誌」らしき雑誌といえば、月刊「エアライン」くらいか。f^_^;

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02:57 PM in 書籍・雑誌 | | Comments (0) | TrackBack (0)

ルールも知らずに卓に座る初心者(^_^;)

松浦晋也「国産ロケットはなぜ墜ちるのか」(日経BP社)より

「「技術を習うために(ISS:国際宇宙ステーション計画*COMET注釈*に)参加する」では駄目で「技術を持っているから参加する」でなければ、いいように利用されるだけなのである。日本にとって宇宙ステーション計画への参加は、ポーカーのルールも知らずに「儲かるかも」という期待だけで卓に座る初心者プレーヤーになるということだった。結果、にほんはひたすら翻弄され続けているわけだ。」

アメリカに技術的な根幹部分を握られた状態でうまくいくわけないのに・・・なぜ?
というところが、日本人の「戦略思考」「マネッジメント能力」のなさということになるのだろうが、教育現場にいる人間にしてみれば、自分たちがやっていることでそうした能力が子供にできるかは、正直はなはだ疑問に思う。
この4月から大学では、学生を挑発してみようとは思っているのだが・・・さて、どうなるか>

何より次の一文を心にとめたい。
「宇宙分野で、普通の国として振る舞うことは、与党代議士が時折口にする、軍事分野で普通の国として振る舞うこととは異なり、憲法の改正を必要とはしない。その気になればすぐにでも実行できることである。」
あえて苦言をていせば、外交・軍事の分野でも普通の国になるのに憲法改正などいらない。
アメリカの言う「国際貢献」に尻尾を振ってついていくのではなく、自分たちの頭で何が必要かを考え、ともに議論することができればすぐにでも実現できるはずなのだが・・・
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12:50 AM in 書籍・雑誌 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.02.27

西原理恵子「できるかな V3」

あいかわらずの西原女史、はげしい生き方です。興奮します(^O^)特に「ホステスできるかな」は、久しぶりに泣けました。めちゃめちゃな中に人生の機微をそれとなく感じさせるのが、いいんですよね。考えてみると普通ねキャバレーには行ったことがない。f^_^;COMET

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10:49 AM in 書籍・雑誌 | | Comments (0) | TrackBack (0)